music & clulture カマカと巡るアロハのある場所
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NHK大河ドラマ「龍馬伝」により全国から注目を集めた高知県。坂本龍馬とウクレレはなんの関係もないかもしれませんが(あるかもしれないヨ)、今回はウクレレと一緒に高知を旅してきました。

Text & Photo : Masumi Nakajima

 高知といえば、坂本龍馬に桂浜に鰹のタタキ! などが真っ先に思い浮かびますが、まずは美味しい地酒を求めて佐川町まで行ってみることにしました。佐川は古くから「良質甘露の清水が湧く」とされ、豊かな水利を活かした農業が盛ん。仁淀川の伏流水を使って醸した日本酒「司牡丹」は土佐を代表する銘酒として全国に知られています。季節は真夏なので酒造りは休造期ですが、創業400年を超える酒蔵だもの(関ヶ原の戦い直後から)、どうしても行ってみたい! ということでJR高知駅から土讃線に乗り込みます。たった1両だけの電車なので、ホームであやうく見落とすところでした。



酒蔵の入り口にある酒林。酒屋の看板として、杉の葉を球形に束ねて軒先に吊るしたもの。
 ひたすらのどかな風景の中を電車はのんびりと進んでいきます。電車の窓からは常に山を臨み、山と山の合間に集落があります。南国特有の日差しがバナナや椰子の木に降り注いでいます。



 普通列車で約1時間揺られて佐川駅に到着。少し歩くと藩政時代の風情を今に伝える酒蔵通りの町並みが見えてきました。

 司牡丹が営む「酒ギャラリーほてい」には司牡丹をはじめとするさまざまな日本酒や雑貨が並んでいます。ここでは土佐の酒文化、酒造りの工程や歴史を紹介しています。


純米や大吟醸、生酒などさまざまな司牡丹を飲み比べるカマカ。淡麗辛口で美味しい! 土佐にルーツを持つ吉田茂元首相も愛飲したそうですよ。

 スタッフの青木さんに話を伺っていたところ、「私の上司はハワイが好きなんですよ」という話になり、上司の西山さん登場。なんでも奥様がフラダンサーで、彼もよくウクレレ音楽を聴いているとのこと。「ウクレレの音はなぜか楽しい気分にしてくれますよね」と私の持っていたウクレレをポロポロし始めます。こんな意外な場所でウクレレ好きに出会うとは……。その後は西山さんが休造中の酒蔵を親切に案内してくれたのでした。


冷蔵庫のような蔵の中には酒を入れるタンクが250個もあるそう。

Shop Data
司牡丹・酒ギャラリー ほてい
高知県佐川町甲1299
TEL 0889-22-1211 (司牡丹酒造)
URL http://www.tsukasabotan.co.jp/
営業時間 9:30〜16:30
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)


タクシーの運転手、芝知彦さん。土佐の歴史をたくさん解説してくれ、「よさこい節」まで披露してくれました。
 再び電車に揺られ高知駅に戻り、今度はタクシーで桂浜に向かいます。運転手さんに高知人の特徴を聴いてみたところ、同じ四国でも県民性はさまざまで、「ここに1万円あるとすると、愛媛:商売をする(商売上手)、徳島:しまい込む(貯金高が日本2位とか…)、香川:貯金する(貯金高が日本3位とか…)、高知:すぐ使う・酒を飲む」だそうです。高知人の気質を表す言葉として「いごっそう」が有名ですが、これは「頑固で気骨のある男」などを意味する土佐弁で、土佐は津軽じょっぱり、肥後もっこすとともに、日本三大頑固のひとつに数えられるそうです。
 運転手さんと話が進むにつれ、私が抱えているケースの話題に。中身はウクレレだと答えると、「懐かしい!」と一言。なんでも彼は小中学生の頃にウクレレを弾いていたそうです。いやはや、ウクレレって日本に広く浸透していたんですね。またもやウクレレ話で盛り上がりました。


桂浜。松の木が風情を醸し出しています。

桂浜に立つ維新の立役者、坂本龍馬の銅像。台座を含めた高さは13.5メートルで、かなりデッカイ!


高知では昔ながらのアイスクリンが今も愛されています。お店の看板やパッケージにも印刷されている謎の数式「1×1=1」は「伝統一番・味一番・信用一番」という意味だそう。

そのまま芝さんのタクシーで高知城へ。関ヶ原の戦いの功績により徳川家康から土佐一国を拝領した山内一豊の居城です。「南海道随一の名城」と呼ばれる優美な姿。

 その後高知県立美術館で開催されているジェイク・シマブクロの「I LOVE UKULELE TOUR 2010」へ。ライヴの模様はジェイク・シマブクロ ソロデビュー10周年記念特集をご覧ください。
 ライヴが終わり、お腹が空いたので地元の魚介が美味しいと評判の「土佐魚彩処にしや」へ。土佐の海でとれた新鮮な魚を寿司職人のオーナーが調理してくれ、土佐料理から軽いおつまみなどの居酒屋メニューも豊富です。


まずは鰹でしょう。塩タタキ、タタキ、刺身の「かつを三種盛り」。やっぱり地元名物は他で食べるのと全然違いますね。舌がとろけるほど美味しい!

高知特有ではありませんが、高知の人々には馴染み深いという「チャンバラ貝」。シコシコト歯触りがよく、ほのかな甘みがあってビールのおつまみに最適。

鰹と並ぶ土佐の名物「四万十川あおさのり」の天ぷら。最後の清流といわれる四万十川では今でも川のりがとれるんです。

寿司職人でありオーナーの西森さん夫妻。


Shop Data
土佐魚彩処 にしや
高知県高知市廿代町7-23
TEL 088-825-3820
営業時間 17:00〜24:00
定休日 日曜

楽器屋を巡るわけでもない土佐ぶらり旅でしたが、ウクレレと一緒に旅をしているといろんな人から話しかけられるし、意外なところでウクレレ好きと出会うのです。ウクレレは本当に人と人を結びつけてくれる楽器だと実感。高知の人々は話し好きが多く、あたたかい人ばかりでした!

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