music & clulture カマカと巡るアロハのある場所
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日本海の荒波が押し寄せる北陸で、ハワイ生まれの楽器ウクレレは人々を楽しませているのか? ということで、新潟県新潟市と石川県金沢市をぶらり旅しながら楽器店を巡ってみました。

Text & Photo : Masumi Nakajima

新潟空港へ着陸のアナウンスが入り、窓の外を眺めてみると、眼下にはまるで緑のパッチワークのような田んぼの景色が広がっています。さすが日本一の米どころ新潟、炊きたてのコシヒカリと日本酒が待ちきれない…。とはいえ、まずは楽器店に向かわなければ。駅で買った笹団子を食べながら向かいます。


家族でウクレレ
あぽろん新潟SATY店


 おじゃましたのは新潟市西区にあるあぽろん新潟SATY店。あぽろんとは新潟県内に4店舗を構える楽器店で、1972年創業の老舗。新潟県民にはお馴染みの楽器屋さんです。ここはスーパーマーケットSATYの中にあるお店なので、家族連れのお客さんが多く、楽器の品揃えもピアノをはじめファミリー向けが多いようです。その中に設けられていたのがウクレレコーナー。ウクレレフェアを開催中とのことで、カマカをはじめコアロハやケリイなどハワイ産のウクレレや、T’sやフェイマスなど国産ウクレレもたくさん並んでいます。店長の藤田さんにお話を伺いました。
「僕がこの店にやってきたのは2009年ですが、ウクレレを楽しんでいる人が想像以上に多くて、お客さんが新潟全域から来てくれるんです。というのも、ここはウクレレの品揃えが新潟一。家族連れのお客さんが多いので、子供や孫と一緒に来た主婦や年配の方なども新たにウクレレを始めたりしています。ウクレレは気軽に始められるからいいですよね」
 そこへやってきた女性はあぽろんのウクレレ教室に通っている生徒さんで、この日は弦を買いに来たそうです。
「オータサンが大好きで、ハワイのウクレレフェスティバルに行ったこともあるのよ。息子も私の真似してウクレレを始めたらハマっちゃって、今は一緒に弾いてるの。ウクレレって弾く人によっては涙が出るほど心に響く音よね。私? 私なんて全然ダメだけど、とにかく楽しいから弾いてますよ」
 親子でウクレレって、なんだかほっこりしますね。「孫とウクレレ」も、かなり微笑ましい光景でしょう。そんな家族がもっと増えたらいいですね。
 あぽろんミュージックスクールにはウクレレの先生が4人。教えてくれる内容はそれぞれ異なるので、お店に直接問い合わせてみてください。

Shop Data
あぽろん新潟SATY店
新潟県新潟市西区小新南2丁目1番10号SATY3F 
TEL025-201-1527
URL http://www.apollonmusic.com/
営業時間 月〜土10:00〜21:00 
日9:00〜21:00
定休日 なし
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ウクレレコーナーにはハワイのカマカファクトリーの写真パネルが!
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ウクレレ担当の店長、藤田裕也さんは自身もウクレレプレイヤー。
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カマカは一通り揃っているうえ、ヴィンテージも取り扱いあり。右は1948年製、左は1950年代製のソプラノ、ゴールドラベル。
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息子さんと一緒にウクレレを楽しんでいるというお客さん。週1のレッスンは彼女にとってリフレッシュの時間。

 新潟県のお隣、富山県を飛び越して、次は石川県金沢市にやってきました。金沢といえば加賀友禅や九谷焼などの伝統工芸、加賀宝生能や素囃子などの伝統芸能、そして日本海の海の幸や加賀野菜、茶の湯、和菓子といった食文化! とりあえずお腹が空いたので近江町市場にやってきました。280年の歴史を誇るこの市場は生鮮産品を主体にたくさんの店が並び、金沢市民の台所として親しまれています。

 どこも美味しそうなので一人で考え抜いたあげく選んだのが海鮮丼専門店「海鮮丼いちば」。旬のネタ、朝どれ地物が中心で、地元の人にも大人気だそう。腹ペコだけど並んで待ちます。


そして出てきたのが……どんぶりからはみ出るネタ! どれも新鮮で舌がとろけそうに美味しい。旬のおまかせ丼1,880円なり。 次の日は姉妹店「廻る近江町市場寿し」でランチを食べましたが、こちらも最高。白身魚の王様、のど黒は絶対に食べましょう。

 お腹が満たされたところで、いざ金沢市内にある楽器店へ出発!

みんなのウクレレライフを応援!
van vanミュージックファクトリー泉ヶ丘店


 向かったのは金沢市泉野出町にあるvan vanミュージックファクトリー泉ヶ丘店。音楽スタジオが併設された、広々とした楽器店です。家族連れや若いお客さんが多く、ウクレレを求めてやってくる人は特に女性が多いそう。音楽教室担当の竹森さん、ウクレレ担当の佐和さんに話を伺いました。竹森さんは金沢市が行うウクレレイベントなども担当しています。
竹森「金沢は芸術や文化を大切にする人が多くて、音楽活動も盛んです。金沢ウクレレオーケストラもあって、金沢市民芸術村に集まって練習しています」
 総勢50人のウクレレオーケストラは金沢ジャズストリートなどさまざまなイベントで演奏しているそう。また金沢市内のマルチスペース「ソーシャル」にはウクレレ部なるものがあり、20〜30歳代を中心に、ウクレレを演奏したり歌ったりすることで、仲間が集まることの楽しさや喜びをゆるく追求しているという。そしてここvan vanでも「ヤマハ音楽教室」「ヤマハ大人の音楽レッスン」を開講しており、小学生からお年寄りまで、さまざまな人々がウクレレを楽しんでいます。
竹森「何か新しいことをやりたい、とか、音楽仲間を作りたい、とウクレレを始める人が多いですね。ウクレレは可愛くて手軽。いろんな人に弾いてもらいたいし、そのためにこの店のスペースを利用してもらって構わないんです。チャレンジする人たちを応援したいと思っています!」
佐和「みなさんの発表の場を提供していきたいと思っているので、発表会だけじゃなく、イベントの企画を頑張ってやっていきたいと思っています。やりたいことがあれば、どんどん提案してください」
 と、なんとも頼もしい言葉をいただきました。お二人の協力があれば、ウクレレライフが充実しそうですね!

Shop Data
van vanミュージックファクトリー泉ヶ丘店
石川県金沢市泉野出町4-13
TEL 076-280-6633/076-280-6699(スクール直通)
URL http://www.vanvan-music.com/
営業時間 月〜金12:00〜22:00 
土日祝10:00〜22:00
定休日 月曜

ウクレレ同好会のメンバーを募集中。練習は毎月1回(日曜12:30〜13:30)、参加費1,500円。申し込みはスタッフまで。
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ウクレレ担当の佐和さん(左)、店長の熊野さん(中)、スタッフの吉田さん(右)。
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音楽教室担当の竹森まりえさんはオータサンのライヴを観たことがきっかけでウクレレを始め、今では金沢ウクレレオーケストラのメンバーなのだ。
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金沢市民芸術村で行われるウクレレオーケストラの練習会。この日は世界からジャズミュージシャンが集まるイベント「金沢ジャズストリート2010」へ向けて猛練習。

ウクレレ弾きながらちょっと観光
兼六園&金沢城

 金沢が誇る兼六園は、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並ぶ日本三名園の一つ。この特別名勝をカマカちゃんが巡ってきました。
 金沢城が築かれたのは1580年のこと。1583年には前田利家公が入城し、城下町金沢の基礎が築かれました。前田家は加賀・能登・越中(現在の石川県と富山県)の3ヵ国、120万石を領有した大名です。用水を整備し、前田家の庭園として兼六園を造り、江戸時代末期にはひがし茶屋街とにし茶屋街を設けました。
 金沢は戦災を受けなかったこともあり、当時の歴史的建造物や町並みが歴史文化遺産として残っています。風情ある景観は国の歴史都市第1号に認定されました。カマカちゃんが訪れたのは8月の暑い日でしたが、美しい城下町は、真夏でもなぜか涼しげな印象があります。


兼六園の霞ヶ池。風情がありますなぁ〜。

北陸特有の重い雪から樹木の枝折れを防ぐ造園管理技術「雪吊り」は冬を代表する風物詩。夏もそのままなのね…。

兼六園内のお食事処、堤亭の店先にて。

通りを挟んで兼六園の向かいには金沢城公園があります。宝暦9(1759)年の火災でほとんどを焼失した金沢城。写真は1788年に再建され、重要文化財に指定されている石川門。

平成13年に新しく復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓。


「新たに」もしくは「再び」音楽を楽しむ楽器として、北陸でも多くの人に愛されているウクレレ。北陸は“和”のイメージが強い地域ですが、その町並みにウクレレはすんなり溶け込んでいました。ウクレレは親和性の高い楽器なのかもしれません!(本当?)


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