music & clulture カマカと巡るアロハのある場所
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ハワイで仕事をしながら暮らしていけたら……。ハワイ好きなら誰しもが一度は思うこと。でも具体的にどうすればいいのかわからないし、きっかけもないという人は多いと思います。そこで今回は日本からハワイに移住して、仕事をしながらハワイアンライフを楽しんでいる人々を代表して、文筆家、コーディネーター、ナレーターとして活躍している吉見大介さんを紹介します。



「日本にはないものや足りないものを得て、多くの人に伝えたい」

 吉見さんがオアフ島にやってきたのは24歳の頃。当時ラジオ局J-WAVEでディレクターとして仕事をしていたが、学生時代からの留学の夢は抱えたまま。仕事をしながら資金がたまったところで、いざ単身ハワイへ。以来17年間ずっとここで仕事をしながら暮らしている。中学生の頃からアメリカの音楽や文化に憧れ、高校生の時に片岡義男の小説を読んでハワイへ行ってみたいと強く願うようになった。さらに18歳の頃に母親がアメリカ人と結婚しハワイへ移住するという偶然も重なった。

 「1年間は語学留学という形で語学学校に通っていたんです。その後、ハワイ大学へ入学し、5年間勉強しました。ハワイ大学は入学試験がなく、TOEFULが500点以上あれば入れるんです。やる気がすべて、ってことですね(笑)。でも、卒業してハワイでこれをやりたい! という強い意志は全然なかったんです。大学時代は『自分はいったいハワイで何をしたいんだろう?』という思いを抱えたまま過ごしていました」


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 そんな気持ちを抱えたまま、せっかくハワイにいるんだから、ハワイにしかないものを全部吸収したいと、言葉、音楽、フラというハワイの文化に真剣に取り組んだ。大学の授業はもちろんのこと、クムフラ(フラの先生)故カマレイ・サタラカ、そしてアロハ・ダリレイのハラウ(フラを中心にハワイの文化を学び、継承していく教室のようなもの)でフラを学んだ。2002年にはハワイ最大のフラのコンペティションである“メリー・モナーク・フェスティバル”にも出場している。ハワイの文化を深く学ぶにつれ、自分が学んだことを書いたり話したりすることが自然と仕事になっていったという。

 「日本にはないものや足りないものを得て、多くの人に伝えたいという思いがどんどん強くなっていったんです。伝えるには自分自身がとことん知らないと伝えきれないですよね。興味を持ったものにはとことんつっこまないと気が済まないタイプなんです」

 興味のあるものにとことん向かえることも大切な才能だ。もちろんハワイアンミュージックやウクレレも大好きで、大学時代はウクレレショップでインストラクターをしていたこともあったという。

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カマカ・ユーザーの吉見さん。
普段は1970年代のソプラノを大切に弾いている。

 その後日本でラジオの仕事をしていた時の知り合いがハワイにラジオ・スタジオ“Studio Rim”をオープンすることになり、吉見さんはそこの番組ディレクター&DJとして働き始める。ハワイから日本各地へ向け、現地で流行っている音楽を中心に伝えるラジオ番組「Wiki Wiki Hawaii」をはじめとし、ハワイで放送される日本語ラジオ番組、ハワイアン・エア・ラインの長距離便の中で流れるイン・フライト・ラジオ番組など、さまざまな番組を担当することになる。しばらくラジオの仕事に専念するが、その後は雑誌でハワイやフラの記事を書いたり、日本から取材にやってくるメディアのコーディネートをしたりと、ハワイの文化を日本に広めるべく、仕事の幅も広がっていった。

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ウクレレピクニック2009 in HAWAIIの取材をコーディネートしてくれた吉見さん。左から吉見さん、ブライアン・トレンティーノ、スポークスマンのフクちゃん、クリス・カマカ、エディターのますみ。

 日本を離れてしばらくはとても楽しく、故郷に対して何の未練も感じなかった。ところが、移住して10年経った頃、日本のことを恋しく思う気持ちが強くなったという。

 「それまでは3年に1度くらいしか日本に帰っていなかったのに、すごく日本に触れたいという欲求が出てきたんです。自分は日本人だという意識が強く芽生えたというか、自分は日本で生まれて、今はたまたまハワイで暮らしている。それは何のためなのか? と考えるようになったんです。そう思うほど、ハワイで感じたり見つけたりする素晴らしいことを日本に伝えたいと感じるんです」

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オアフ島のナナクリ・ビーチにて。
仕事の合間のリラックス・タイム。
 今後は今やっている仕事を大切にしながら、小説や絵本なども書いていきたいという。ハワイに興味を持っていない人にもその魅力を伝えられるような作品を作っていくことがこれからの目標だ。

 「自分が興味のあることをやっていると、自然にそのことが仕事になっていくんです。もちろん人との関係を大切にすることが大前提ですけどね」


kamaka 休日は海で波乗りを楽しんだり、ビーチでのんびりしたり、自宅があるマノアの森を散歩したり、ハワイの自然の中でゆっくり過ごすという吉見さん。次回は彼のナビゲートで美しい雨や虹で知られるマノアの森を巡ります。マノアのことを謳った曲も紹介するのでお楽しみに!


Profile

吉見大介 Daisuke Yoshimi

横須賀出身。1991年12月にハワイへ移住し、ハワイ在住歴17年。ハワイ州立大学マノア校コミュニケーション学科を卒業し、現在マノアに在住。雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで、フラやハワイアンミュージックなどハワイの文化と自然の魅力について発信している。

ハワイ・タイム http://nuidaisuke.exblog.jp/
フラナビ★ブログ http://daisuke.blog.mo-hawaii.com/

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