jake ジェイク・シマブクロ ソロデビュー10周年記念特集
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ボランティア物販スタッフの中村さん(左)、津田さん(中)、山浦さん(右)と。
 前日に博多ラーメンを食べたというジェイク。そのとんこつパワーでしょうか、のっけからすこぶる絶好調な演奏で観客を興奮の渦に巻き込んでいきます。ジェイクのライヴは小さな子供からお年寄りまで観客の年齢層が幅広いのですが、こんなにもさまざまな人を興奮させ、感動させ、魅了するジェイクの音楽。そこには限界がないように感じられます。なぜなら、ジェイク自身の音楽への探求心に限界がないから。さまざまな音楽を聴き、常にウクレレを離さず、飽きることなく弾き続ける日々。その膨大な時間と努力の積み重ねから生み出す音楽で私たちを楽しませてくれるのです。


「Midori」ゲストの永田さん。「ウクレレのあたたかい音色が好き。そしてジェイクの人柄や愛があふれる音楽が大好きです」
 この日の「Midori」のゲストは熊本で小学校の先生をしている永田哲雄さん。客席にはジェイクの大ファンである息子さんと娘さんがいるとのことで緊張の面持ちでしたが、息の合った華麗な演奏で、お互いをひき立てながら盛り上げます。相手への感謝や尊敬の気持ちが感じられるセッションで、ジェイクからは「完ペキでした。I'm Proud of You!」との賛辞を贈られ、二人はめでたく「ウクレレオタク兄弟」となったのでした。

 「Me & Shirley T.」では中盤に見事なインプロヴィゼーションを披露。「いつも同じことをやるのが苦手」というジェイクは、こういうプレイでこそ本領発揮なのでしょう。心を解き放ち、感情と指のおもむくままに弾き続けます。ジェイクの身体の中にはかつて聴いた音やそこから生まれるフレーズなど、音楽のアイディアがぎっしりと詰まっているようです。


「このあいだ9歳の誕生日にウクレレを買ってもらったんだよ。これからジェイクみたいにいっぱい練習します」
 このツアーでは後半に「Bohemian Rhapsody」が登場しますが、毎回この曲を弾く前には精神統一するように目を閉じ小さく息を吐くジェイク。その仕草がこの曲の難しさを表わしています。この曲を聴くたびに自分の限界を越えていく人間の姿を見ているという気持ちになります。誰もがその驚異的な運指を見つめ、たった一人の人間が奏でるオーケストラのような演奏に割れんばかりの拍手を送るのです。

 ノリノリのジェイクは「Help!」で珍しく歌まで歌い、「Orange World」で高速プレイをさらに超高速にします。弾き終わって「速すぎるぅ~」と座り込むお茶目な姿がジェイクらしい。アンコールでは「Ulili E」~「Touch」のメドレー、「Dragon」、「Crazy G」の後、ダブルアンコールでポリスの「Every Breath You Take」! ベースラインが印象的な名曲をウクレレで軽やかに聴かせてくれたのでした。

 余談ですがこの日のライヴの後に楽屋でジェイクに話を聞いていたところ、誰かゲストが入ってきたため話が中断となってしまいました。そんなことはよくあることなので、そのまま楽屋を出て会場の入り口でスタッフと話をしていましたが、しばらくするとジェイクがわざわざやってきて「さっきは話が中断してしまってごめんなさい。質問はなんでしたっけ?」――。ジェイクのやさしい心遣いに胸の中がほっこりあたたかくなったのでした。
 

「先日大学のラクロス部の合宿でハワイに行き、ウクレレを知りました。ジェイクのライヴは初めてです。僕もウクレレを始めようと思ってます!」

「ウクレレが可愛くていろいろとチェックしていたらジェイクさんの音楽に辿り着きました。初めてのライヴ、めいっぱい楽しみます!」

「お父さんがウクレレを弾いていて、今では家族全員がジェイクのファンなんです」というファミリー。


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