jake ジェイク・シマブクロ ソロデビュー10周年記念特集
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物販のお手伝いをしていたボランティアスタッフのみなさん。みんなジェイクの大ファンです。ボランティアスタッフは毎回ジェイクのファンクラブで募集するとのこと。
 ツアー初日、大阪なんばハッチの会場に到着すると、ジェイクはリハーサルの真っ最中。初めて生で聴く彼のウクレレにどんどんテンションが上がる取材班です。ステージ上で照明の暗転のタイミングを何度も調整していましたが、そのたびに照明スタッフを気遣い「ごめんなさい」を連発する腰の低いジェイクが印象的でした。今回のツアーでは一般公募の中から選ばれたプレイヤーがゲストとなりジェイクと共演する曲「MIDORI」がありますが、この日のゲストとのリハーサルもリラックスした雰囲気で進んでいきます。「彼女とっても上手ね、楽しかったー!!」と笑顔のジェイク。ツアー初日ということでピリピリとした緊張感漂う現場を想像していた取材班は、彼が発するハッピーオーラにホッとしたのでした。


開場するやいなやお客さんが押し寄せ、物販ブースは大忙し。
 ライヴはラヴソング「143(Kelly’s Song)」からスタート。「Boy Meets Girl」「Bring Your Ads」とノリのいい曲で会場を盛り上げていきます。MCで「今回のツアーは本当に楽しみ。特別なツアーなんです。でも新しい曲たくさんで超キンチョー」と言うジェイクでしたが、終始笑顔で、ウクレレを弾くのが心の底から楽しいという表情。

 中盤は「While My Guitar Gently Weeps」、一般公募から選ばれたゲストを迎えての「MIDORI」、ギターに持ち替えての「Taiyo」とバラエティ豊かに楽しませ、観客を飽きさせません。ワイヤレスのピックアップシステムでステージ上を自由自在に走り回り、後半の「Hallelujah」ではステージを降りて客席の間を歩きながら、間近で演奏を見せてくれました。


ジェイクが所属するレコード会社ソニーのプロデューサー伊藤和彦さん。彼が手にしているのは、カマカのジェイクモデル「HF-3 Jake」! リミテッド・エディション002/100です。この伊藤さんのウクレレが後日ステージで披露されることになるんです……。
 本編ラストの「Bohemian Rhapsody」はまるで魔法のような指の動き。ミラクル過ぎてどこをどんなふうに弾いているのやらさっぱり把握できませんでしたが、オリジナルはオーケストラが奏でている演奏をウクレレ1本で表現したそのスーパープレイに観客はスタンディングオベーションで応えます。

 そしてアンコールに登場したスペシャルゲストが、押尾コータロー。「Nagisa」「Five Dollars Unleaded」「Ichigo Ichie」と、息の合ったプレイを見せてくれました。弾く楽器は違うけれど、通じ合うものが多い二人。ダイナミックなギターと軽快なウクレレの音の驚異的なかけ合いは、まるでクジラとイルカが大海原を螺旋を描きながら楽しそうに泳いでいるみたいでした。アンコール最後はジェイクのソロで「Hula Girl」。会場をたくさんのハッピーで満たし、「I Love Ukulele~!」と締めくくったのでした。
 

「MIDORI」でのこの日のゲストは永井佐奈枝さん。「ジェイクのハートフルな気持ちに応えたいと思って一生懸命弾きましたけど、演奏はあっという間でした!」

観客のみなさんはウクレレプレイヤーが多いです。カマカ・ウクレレクラブ・ジャパンのイメージキャラクター、カマカちゃんと記念撮影♪

ライヴ終了後、ゲストやボランティアスタッフと記念撮影。全員がジェイクからサインをもらって満面の笑みです。

押尾コータロー

初めて会ったときからジェイクとは波長が合うんです。言葉が通じなくても、言葉の壁を全然感じませんでした。ミュージシャン同士だからギターとウクレレを持てば音楽で会話できるということもあるんでしょうけど、それ以上に演奏スタイルも似ているし、お客さんを楽しませようというステージでの心構えもすごく似ていると感じたんです。楽器一つでどうやってお客さんを楽しませるか、お互いに常に考えているんですよ。
ジェイクのライヴに参加すると、ゲストのプレイをすごく尊重して、立ててくれるんです。相手の演奏をしっかり聴いて盛り上げるのが上手い。でもやれと言われたらとことん弾く人だから、音楽のキャッチボールがしやすいんです。何曲も一緒にやりたい曲があるので、3曲に絞るのは大変でした。お互い信頼しているので、今日もリハーサルは要らないくらいです。スタッフが困るからやりますけどね(笑)。
彼は一音一音をすごく大事にする。パァっと速く弾く場合でも一つの音に気持ちを込められる人はすごいと思うんです。上手なだけじゃなく、上手いプレイを越えたところに、グッとくる音がある。もしかしたらこの先ジェイクよりウクレレの上手い人は現れるかもしれないけど、上手いだけじゃない何かをジェイクから学んでほしいですよね。


KOTARO OSHIO Profile
ソロアコースティックギタリスト。オープンチューニングやタッピング奏法を駆使した独特のギターアレンジやパーカッシブで迫力ある演奏は、世代を超えて多くの人々に支持されている。アルバム『Nature Spirit』にはジェイクがウクレレで2曲参加しているほか、共演も多くお互いのライヴにゲスト出演し合う仲。http://www.kotaro-oshio.com/

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