event
 
music & clulture 自然と遊ぼう!キャンプでウクレレ
gray-dot


無印良品キャンプ場

自然のなかでウクレレをポロンと鳴らすと、なんとも心地いい。 アウトドアにウクレレは最高のお供です。ここでは自然が豊かなキャンプ場と楽しい遊び方を、外遊びのエキスパートに教えてもらいましょう。きっと自然とともに過ごす悦びに出逢えます。

Text : Masumi Nakajima Photo : Yasuhiko Roppongi, Masumi Nakajima

外で楽しく遊ぶことで知恵と技が磨ける


2010年8月にカンパーニャ嬬恋キャンプ場で開催されたキャンプイベント「ソトデナニスル?」では「青空ウクレレ教室」や「おひるねウクレレライヴ」などが行われた。
 日本百名山の浅間山、四阿山、草津白根山の三山を一望する標高1300メートルの高原。眼下にはバラギ湖が広がり、草原にはさわやかな風が吹いている。ここは無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場。湖ではフライフィッシングをする人やカヌーを漕ぐ人、湖畔にはマウンテンバイクに乗る人々がいて、みんなが笑顔で自然を満喫している。ここでウクレレをポロン。はぁ〜、なんて気持ちいいんでしょう!

 その名の通り「印のない良いもの」を人々の生活に提供し続ける無印良品だが、ここ嬬恋のほか、津南と南乗鞍にもキャンプ場を運営している。なぜ無印良品がキャンプ場? ということで、宣伝販促室キャンプ担当の石川雅人さんに話を伺った。
「もとは20年以上前に顧客サービスの一環として『無印良品サマーキャンプ』というイベントを開催したんです。キャンプをしながらさまざまなアウトドア遊びを体験するという内容でした。これが好評を得て、回を重ねるうちに、自分たちでキャンプ場を作って、たくさんの人に楽しんでもらおうということになったんです。充実した人生のためにはモノだけじゃ足りなくて、外あそびが必要。無印良品が提案する外あそびがキャンプなんです。無印良品キャンプ場は自然保護・地元融合をテーマに、過剰なサービスを省いて自然を自然のままに楽しんでもらっています」

 自然という印のない場所でいかに自分らしく楽しむか。なんとも無印良品らしいコンセプトだ。これら三つのキャンプ場はMUJIアウトドアネットワークにユーザー登録すると利用することができる。そして誰でも楽しく遊べるように、各キャンプ場でアウトドア教室を開催しているが、その数なんと、60種以上・年間800回以上! 「カナディアンカヌー」「石窯でピザ」「箸と箸入れ作り」「山菜・タケノコ採り」「水中探索」などさまざまで、どれにしようか迷ってしまうほど。これら教室の先生は地元に住む一般の人々だという。
「地元の人が昔からやってきたことを教えてもらうことに意味があるんです。自分たちの知らないことを教えてもらい、学びながら楽しむ。別々の場所で暮らす地元の人と都市の人がなにかを共有できるって、いいでしょう?」

 そしてもう一つ、キャンプをしながらの外遊びは災害時の対策にもつながるという。
「外で遊ぶためのキャンプ道具はいろんな使い方ができますが、使い方を知っておくことが重要。たとえば標高の高い山でお湯を使いたい時、すごい保温機能を持ったボトルがあればバーナーは要らなかったりするんです。標高が高ければ高いほどお湯を沸かすのに時間がかかるから、お湯をボトルに入れて持っていく方がいいとか、そういうことを外で遊んでいるうちに知るんです。道具が適切か、自分に合うかどうかは普段から使っていないとわからない。普段使っているものの方が災害時も使いやすく、実際に役立つんです。それに何か起こったとき、自分はやれるという安心感があると、つらい状況でも心が折れないと思うんです」

 今回の東日本大震災で大きな被害のあった宮城県石巻で、復興ボランティアの人々のテント設営のお手伝いをしている石川さん。テントを張ること一つにもコツがあるが、普段から使うことで、有事にもスムーズに対応できるのだ。

 私たちウクレレファンも、自然があるからこそ木で作られるウクレレが弾けるわけで、末永くウクレレを弾くためにも、この環境に感謝して自然を大切にしていきたいもの。ウクレレをきっかけに自然を知り、自然のなかで大切なことをより多く学べたら、きっと世界が広がるはず。それに何より、大自然のなかでウクレレを弾くと、心がスッとしてすごく気持ちいいですよ!

今回お話を伺ったのは
(株)良品計画 キャンプ担当
石川雅人さん
無印良品キャンプ場の企画・開発・運営および各種アウトドアイベントの企画営業を主に担当。シーズンを問わず津南、南乗鞍、嬬恋と3つのキャンプ場に出没中。


無印良品キャンプ場 Information

軽井沢にも草津にもほど近い湖畔のキャンプ場
カンパーニャ嬬恋キャンプ場
   
群馬県吾妻郡嬬恋村干俣バラギ高原
営業期間:4月下旬〜11月上旬

標高1,300mの高原にあり、日本百名山の浅間山、四阿山、草津白根山の三山を一望できる。冬は良質なパウダースノーと氷の世界が広がり、氷上わかさぎ釣りやスノーハイキングなども楽しめる。

日本最大の河岸段丘に抱かれた森のキャンプ場
津南キャンプ場
   
新潟県中魚沼郡津南町上郷寺石
営業期間:5月〜11月上旬(今年は長野県北部地震の影響により8月1日オープン予定)

標高903mの山伏山に隣接し、ブナ、ミズナラなどの広葉樹の森に囲まれ、眼下には信濃川が育んだ日本最大級の河岸段丘が一望できる。周辺には温泉も点在。

北に乗鞍岳、南に御獄を臨む高原のキャンプ場
南乗鞍キャンプ場
   
岐阜県高山市高根町子ノ原高原
営業期間:6月上旬〜10月中旬

約30万坪のキャンプ場内には、フライ・ルアー専用池、MTBコース、露天風呂など、大きな自然と心ゆくまでふれ合える施設が整っている。

無印良品キャンプ場の利用にはユーザー登録を

ユーザー登録手数料 個人\1,050/家族\2,100
キャンプ場利用料金 大人\2,100/小学生\1,050(各1泊/小学生未満無料)
一度登録すると各キャンプ場を自由に利用できます。年会費不要。

問い合せ:MUJIアウトドアネットワーク
住所 東京都豊島区東池袋4−26−3
http://www.mujioutdoor.net
Photo Gallery

Event Report

Interview

line

arrowトップページに戻る

 

©T.KUROSAWA & CO.,LTD All Rights Reserved.