ウクレレとめぐる旅 星空ハイキング
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「星に願いを(When You Wish Upon A Star)」
  が弾きたい!


星空の下で弾きたいウクレレ・レパートリーの代表曲「星に願いを」を弾くコツや練習するべきポイントを、スウィート・ホリワイアンズ松井朝敬さんから教えてもらいましょう。

●曲解説
映画『ピノキオ』の中でクリフ・エドワーズ(ウクレレ・アイク)が歌ったことでも有名な曲。ウクレレ用にキー(調)はF(ヘ長調)でアレンジしてもらいました。1コーラス32小節でAABA進行(8小節×4)です。

●ポイント
まずはメロディを覚えることからスタート。単音でメロディが弾けたら、次はメロディを口ずさみながらコードを練習。その後楽譜で4パターンの奏法を練習しますが、少しずつゆっくり弾いてみてください。

1.まずはFメジャースケールをマスター



メジャースケールとは、基本となる音から規則正しく「全全半全全全半」と並んだ音階のことで、相対的に「ドレミファソラシド」と聴くことができます。今回使うのはFメジャースケールで、「シ」の音がフラット(♭)します。楽譜上指示がない限り「シ」の音は必ず♭します。
曲の練習に入る前に、Fメジャースケールのポジションを把握しましょう。練習するときに運指法パターンとして、1オクターブを「ソラシ♭」(Form A)と「ドレミファ」(Form B)の二つに分けて弾いてみましょう。

(左手)
1オクターブを弾く方法も、いくつかのバリエーションがあります。開放弦(4弦「ソ」と1弦「ラ」)を使えば音が伸びやかで、よりウクレレらしくなります。

2.さまざまなバリエーションで弾いてみよう
★単音でメロディを弾いてみよう



ウクレレの最低音、3弦開放「ド」の音から1弦10フレット「ソ」の音までと音域が広いです。しっかりメロディを覚えて、歌いながら弾いてみましょう。音符の上や横に記してある数字が左手の指番号、音符の下に記してある数字は弦番号です。
※補足 2小節目1拍目「ファ♯」は、2弦1フレット「ファ」が+1フレットされて2フレットになります。4小節目1拍目「シ 」は変化していた「シ♭」を「シ」の音1弦2フレットに戻します。

コードを弾いてみよう
4/4拍子です。楽譜上のコードフォームを参考に、コードチェンジのたびに4本の弦がバランスよく鳴るように確認しながら弾きましょう。

★メロディを2音で弾いてみよう



単音のメロディに1音を足して、初心者でもソロウクレレの雰囲気を感じられるようにアレンジ。左手は五線譜上の指番号を参考に、右手は親指1本で弾いてみましょう。この時、2本の弦をまったく同時に弾くことはできないので、どうしても発音のタイミン グがずれますが、二つの音が「トン・トン」と明らかにずれて聞こえないよう素早く弾き下ろすこと。勢いがありすぎると音色が荒れるので、力を抜いて右手の重さを弦に伝えるよう意識しましょう。
★ソロウクレレにチャレンジ



ブリッジ(サビ)部分です。楽譜上のコードフォームは伴奏、五線譜はソロウクレレです。楽譜上の音を全部同じ音量で弾いてしまうと、メロディと伴奏がはっきりしません。たとえば、メロディは親指で明瞭に、伴奏は人差し指ダウンストロークで優しく弾くと、差がはっきりとしてより立体的なサウンドになります。
*ダウンストロークマーク()がついている音は人差し指、その他は親指で弾いてみましょう。また右手の弾く位置は、ネック寄りとブリッジ寄りで音色や音量に差が出ます。いろいろ試してみましょう。

※和音、重音では4弦の音を実際より1オクターブ低く表記してあります。


★Aメロをソロウクレレで



最後の8小節はソロウクレレでメロディとコードを同時に弾いてみましょう。すべて親指で弾きます。最後の2小節で高いF(ファ)の音に向かいますが、先に練習したメロディと同じです。ヘッド側だけではメロディとコードを同時に弾けないため、高いポジションのコードも出てきます(タブ譜を参照)。演奏上、メロディ音がコード音に埋もれないように、メロディ弦が一番しっかり響くように右手を調節しましょう。また弦を上や下に引っ張るように押さえてしまうと音程がシャープしてしまい気持ちよく響きません。弦は指板に向かって垂直に押さえるよう心がけましょう。

※和音、重音では4弦の音を実際より1オクターブ低く表記してあります。

WHEN YOU WISH UPON A STAR Words by Ned Washington / Music by Leigh Harline © 1940 by BOURNE Co. (copyright renewed 1961) All rights reserved. Used by Permission Rights for Japan administered by NICHION, INC. JASRAC 出 1208987-201

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「星に願いを」を弾くコツ
講師:松井朝敬(Sweet Hollywaiians)


エピローグ


講師 松井朝敬
(Sweet Hollywaiians)
1900~1940年代のスウィング、ジャズ、ハワイアンなどを演奏する日本でも珍しい演奏家。ハワイアンスティールギターやウクレレのほか、さまざまな弦楽器を手がける。バンド「スウィート・ホリワイアンズ」は海外にも活動の場を求め、高い評価を得ている。大阪、京都でウクレレレッスンを行っているので、詳細は下記ウェブサイトを参照のこと。
www.sweethollywaiians.com




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