子どもの頃、故郷の山で家族とみた流星群は忘れられません。1時間に何十個、何百個という流れ星が夜空に降り注ぎました。唱える願い事がなくなってしまい、ただ静かに流れる星を見つめていたのを覚えています。またハワイ島のマウナケアでは、じつは夜空にはこんなにもたくさんの星が存在して輝いているということを、あらためて知りました。まるで空というドームに貼りつけられたようにはっきりとした星の輝き。自分のまわりにあるのは信じられないほどの数の星だけ、という体験はとてもロマンチックなもので、忘れらません。
星の光は何光年というはるか昔に生まれた光です。過去の光に照らされて明日へ向かう力をもらっていると思うと、とても大切な輝きだとあらためて感じます。それは音楽も同じ。昔の人々が奏でた音楽を聴いたり、その曲を自分が弾いてみたりして、勇気やパワーをもらっています。音楽は時代を超えて人のこころを照らす輝きを持っているのです。星空の下でゆったりとウクレレを弾けば、その輝きを実感できるはず。陽が落ちて頭上に広がる星空を見上げれば、遠い宇宙の彼方から星々のささやきが聞こえてきます。そのささやきに合わせてポロポロとウクレレを弾いてみてください。
今回の特集を作ったことで、星のことをあらためて知ることができました。日常に存在するものすべてに意味があり、今ここにいる自分は、そうした何気ない存在に支えられています。人も同じで、そばにいる人のことをよく知っているつもりで実は何も知らなかったり、知ろうともしていないことが多かったりします。いま大きな問題となっている原発のこともそうですよね。今回のようにあらためて何かを想ったり知ることで、また新しい興味が生まれたり、大切なことに気づいたりします。そんな毎日でありたいと思います。
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