jake ジェイク・シマブクロ ソロデビュー10周年記念特集
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みやざき中央支援学校を訪れたジェイク。
 いよいよ「I Love Ukulele Tour 2011」のファイナル、宮崎です。この日の午前中、ジェイク一行はみやざき市街地から車で1時間ほどの川南町にあるみやざき中央支援学校を訪れました。会場に足を運ぶことができない人々に音楽を届ける「ふれあいの旅」での訪問です。体育館に集まった車椅子の生徒たちに演奏をプレゼントし、音楽が大好きな先生たちと家畜伝染病口蹄疫の被害の際の宮崎県の応援歌「太陽のメロディ」を共演。その後は人工呼吸器をつけているため体育館に行くことのできない人々の病室を回り、1曲ずつ演奏したジェイク。そこには言葉に尽くせない感動がありました。その模様は「エッセイ」と「ふれあいの旅」をご覧ください。

 午後からはリハーサルです。いつものように笑顔で挨拶をし、和やかな雰囲気の中サウンドチェックをするジェイクですが、会場にはどことなく最終日であるという緊張感が漂い、「これで終わりだ」という一抹の寂しさも感じられます。リハーサル後にスタッフ全員で円陣を組み、一人ひとりが「絶対にいいファイナルにしよう!」と心に誓います。

指板に吸いつくようなジェイクの指先はカエルの指みたいな形なのだ。

 会場のロビーには地元のジェイクファンのほか、午前中に訪れたみやざき中央支援学校の先生たちや他県でのライヴで会ったお客さんなど、ツアーのファイナルを楽しみにやってきた人々で賑わっています。2010年に宮崎県は家畜伝染病口蹄疫の被害に見舞われましたが、ツアーの途中でその話を聞いたジェイクは、行く先々で宮崎をプロモーションし、ファイナルにも足を運んでくださいと呼びかけてきたのです。


みやざき中央支援学校の先生たちもやってきました。

オーストラリア人のお二人はこれから初めてのジェイクライヴに興奮気味。

ふれあいの旅でボランティアで写真を撮っている杉山さん。

みやざきキッズ・ウクレレ・オーケストラのみなさん。


宮崎での「Midori」ゲストは宮崎さん。
 開演するとジェイクも観客もノリノリで、“ウクレレ・ロケンロー”の「Bring Your Adz」は大きな黄色い歓声に包まれます。ホールの音響も素晴らしく、「Taiyo」のギターも一音一音がクリアに、ダイナミックに迫ってきます。
「Midori」のゲストは横浜からやってきた宮崎敏さん。中学生の頃からギターを弾き、ウクレレを弾いて10年というかなりの腕前を披露し、弾き終わるとジェイクから「完ペキ~!宮崎さんin 宮崎!!」との賛辞(?)を贈られました。


 平和セクションでは「見上げてごらん夜の星を」をやさしく奏で、観客の表情を確かめながら客席をゆっくりと歩き「Hallelujah」を弾くジェイク。この曲の締めくくりで起こる歓声とも今日でお別れだと思うといよいよ心に沁みて、目頭が熱くなってきます。
 一つひとつの曲にすべての感情を注ぎ、すべてのパワーを使い果たすようなパフォーマンスに我を忘れ、どんどんひき込まれていきました。

 この日はスタッフからのサプライズがありました。「Hula Gilr」が始まると同時に色とりどりの風船が客席に流れ込んできます。カラフルな400個の風船が飛び交うなかでの「Hula Girl」はいかにもジェイクらしいファイナル。
 そしてもう一つのサプライズ。宮崎のプロモーターであるGAKUONの加来さんがステージに登場し、口蹄疫問題を抱えていた宮崎を応援してくれたことへのお礼を伝え、東国原県知事からのお礼状を手渡しました。ジェイクは恐縮しながらも、会場はあたたかい拍手に包まれました。

 アンコールの「Ulili E」「Every Breath You Take」「Crazy G」の後、興奮冷めやらぬ観客はダブルアンコール。「Over The Rainbow」です。この曲はジェイクが子供の頃に母親がよく歌ってくれたそうで、聴いているとハワイのゆるやかな空気が流れてくるのを感じます。そしてさらにトリプル・アンコールで「Crosscurrent」。全身全霊を込め、ここにいるすべての人にウクレレへの愛、音楽への愛、そして日本への愛を伝えるステージでした。


ライヴ終了後のファイナル・スペシャル企画はツアーグッズ購入者とのハイタッチ!

宮崎のプロモーターGAKUONの加来さんと。「加来さんが作る冷や汁は絶品!」

ボランティア物販スタッフの萬木さん(左)、冨田さん(中)、「Midori」ゲストの宮崎さんと記念撮影♪


  いつも限界に挑戦し、自身のなかにあるすべてを使って誠実に表現するジェイク。2011年のツアーではどんな音楽を聴かせ、どんなジェイク・シマブクロを見せてくれるのでしょう。みんなでそれを楽しみに、また会場でお会いしましょう!

 

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