客席の照明が消え、「143(Kelly’s Song)」のイントロが流れ始めます。今回のツアーのオープニングはこの曲。この軽やかなイントロを聴くと、「いよいよ始まるぞ!」とテンションが上がってきます。143というのはポケベル等で使うニューメリックコードでI LOVE YOUの意味で、それぞれの文字数を表わしています。文章の最後に143と書いて送るそうで、ジェイクも送ったりするのでしょう……。想像するとちょっと照れちゃいますが、とても軽やかなウクレレの音色とメロディに心温まる、オープニングにピッタリな曲です。
そして続くは「Boy Meets Girl」。ジェイクの数ある楽曲の中で、最もポップでカラフルなラヴソング。満面の笑みでウクレレを弾くジェイクから、楽しくてしようがないというオーラが溢れています。
その後は「Bring Your Adz」で一気にウクレレ・ロックンロールへと突入し、次は一転、お母さんへの想いを込めた「I Love Ukulele」と「Sakura no Kaze」でやさしく繊細なプレイを聴かせてくれます。そしてまたまた一転、ガソリン満タンの曲「Five Dollars Unleaded」。今回のツアーはこのように緩急自在のセットリストで、観客の心を揺さぶり続けます。