この日は開演時間を過ぎても楽屋でウクレレを弾き続けるジェイク。前日のステージを踏まえ、いろいろと考えるところがあるようです。ライヴは15分押しで幕を開けました。「Ukulele Rock'n' Roll in Niigata!!」
しょっぱなからジェイクも観客もテンションが高いです。小さめの会場ではジェイクの動きや指使いがよく見え、その凄まじさがビシビシと伝わってきます。観客は「ブラボー」の連発で、会場はかなりの熱気。
10曲目、「MIDORI」のゲストでステージに登場したのが、レコード会社ソニーのジェイク担当プロデューサー伊藤和彦さん、通称Kazyさんです。ご自慢のカマカ・ジェイクモデルをバリバリ弾きこなし、ジェイクとの息の合ったプレイでさらに盛り上げてくれました。
ダブルアンコールの「Crazy-G」で超高速ストラミングを前に気合いたっぷりのジェイク。
ライヴの後半には“平和”をテーマにした演奏があります。第二次世界大戦で戦った日系アメリカ兵への尊敬の気持ちを込めた「Go For Broke」、親鸞聖人の言葉「安穏」をテーマに慈悲や思いやりの気持ちをウクレレの音色に託したという「Annon」、レナード・コーエンの名曲「Hallelujah」のカヴァーという3曲をじっくり聴かせてくれるコーナーですが、この日は第二次世界大戦の終戦記念日。ウクレレの優しく深い音色に、特別なものを感じたのは私だけではないでしょう。
アンコール「Crosscurrent」「Ichigo Ichie」「Hura Girl」の後も観客は熱が冷めやらぬ様子。ダブルアンコールで再度登場したジェイクはアレンジしたばかりというポリスの「Every Breath You Take」や「Crazy-G」を聴かせてくれ、会場はまたもや大盛り上がりとなり、幕を閉じたのでした。ウクレレ1本でこんなにも聴く人を熱くするジェイクの才能、すごいですよ。