ウクレレピクニック・イン・ハワイ2010
2010年2月13日(土)
at Kaka'ako Waterfront Park
いよいよ迎えたウクレレピクニック・イン・ハワイ本番。会場は前回同様、キラキラと輝く海を見渡すカカアコ・ウォーターフロント・パークで、かすかに波の音が聴こえてくる最高のロケーション。天気は快晴で風も気持ちよく、最高のウクレレ日和となった。
午前11時30分、エグゼクティブ・プロデューサである関口和之さんの挨拶で幕を開けた。「音楽を通じての文化交流はハワイと日本だけにとどまらず、イギリスやカナダ、オーストラリアからも反響が届きました。今回はオーストラリアから来たミュージシャンも出演します。地元ハワイに貢献するだけでなく、世界のウクレレファン、音楽ファンにも、メッセージが届けられるようなイベントを目指していきたいと思います」。
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オープニングはクムフラ(フラの先生)、カピオラニ・ハオのオリとハラウ・ケ・キアイ・ア・オ・フラのフラカヒコ。 |
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ロイ・サクマ・ウクレレスクールの生徒たちから成るSUPER KEIKIの演奏。 |
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オーストラリアのウクレレ奏者の先駆け、アンソニー・レナード。トラディショナルなハワイアン・ミュージックにアメリカ西海岸のグルーヴを盛り込んだサウンドを披露。 |
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アンソニーのウクレレはカマカの6弦テナー。1973年からウクレレを弾いているそうで、「オーストラリアにはウクレレプレイヤーがまだ少ないから、もっと広めていきたい!」とのこと。 |
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第5回ジ・ウクレレコンテストで大賞を受賞し、このイベントに招待された新納悠記さん。独自のオープンチューニングを使って作曲したオリジナル曲を披露。 |
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会場にはフードやウクレレ、雑貨などたくさんのブースが出展。みんな陽気です! カマカブースの女性スタッフ3人は今回ウクピク初参加。観客は音楽を聴きながらランチを食べたり、買い物したり、寝転んだり、自由に楽しむ1日。 |
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イベントTシャツをデザインした鳥海暁子さんはフラ・ダンサー。 |
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キヨシ小林&ウクレレ・オーケストラ・オブ・ジャパン。約30人から成るウクレレのみのオーケストラだ。キヨシ小林さんは「この景色の中で演奏するのは本当に気持ちいい。日本とは全然違うステージになりました!」とコメント。 |
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ハーブ・オータJr.(Ukulele)、ジョン・ヤマサト(Guitar)、スコット・アゲナ(Bass)のトリオ。ジョンは元PURE HEARTのギタリスト、スコットは元KAWAIHAEのベーシスト。スティービ・ワンダーのカヴァーで会場を盛り上げた。 |
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ハワイ州のデューク・アイオナ副知事が登場し、関口夫妻へ感謝状を贈った。感謝状には「今日2月13日を“ウクレレ・デイ”と定める」と書かれている。 |
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ホノルル市のマフィ・ハネマン市長からも関口夫妻へ感謝状が! こちらの感謝状には「今日2月13日を“ウクレレ・ピクニック・デイ”とする」とある。 |
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クリス・カマカ(Bass)、ブライアン・トレンティーノ(Ukulele)、デル・ビーズリー(Slack Key Guitar)、ゴンゾ(Ukulele)はハワイアンソングを演奏。クリスの娘、イヒラニがフラで華を添えた。 |
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ブライアンとゴンゾのウクレレはともにカマカのカスタムモデル。 |
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迫力のある美しい歌声で人々を魅了し、昨年の「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」で最優秀女性ボーカリストの座に輝いたナタリー・アイ・カマウウ。彼女はフラ・コンペの最高峰メリーモナーク・フラ・コンペティションの1990年度ミス・アロハ・フラでもある。 |
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この日はカマカの6弦テナーを演奏していたが、全部で5本カマカウクレレを持っているそう。ファースト・ウクレレもお父さんからもらったカマカだったとのこと。 |
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ライル・リッツ(Ukulele)、ベニー・チャン(Ukulele)、バイロン・ヤスイ(Bass)のトリオ。ベースとウクレレで奏でるジャズのグルーヴが最高に気持ちいい。 |
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ウクレレ・レジェンド、ライル・リッツと関口和之さんの貴重なツーショット。 |
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昨年に引き続き登場し、爽やかな歌声を披露したマノアDNA。彼らの新曲は今年4月からNHK番組「みんなのうた」で放送されることが決定! |
ウクレレ・スクールに通う子供たちからウクレレ・レジェンドまで、さまざまな人々が同じステージで演奏し、音楽の楽しさを共有するこのイベント。入場も無料で観客も子供からお年寄りまでみんながリラックスして音楽を楽しんでいる。この独特ののんびり感はハワイならでは、ウクレレならでは。
関口さんがスピーチで言った通り、ウクレレという楽器は人の心を癒し、家族や仲間を深く結びつけてくれる不思議な魅力あふれる楽器。ウクレレを持ってピクニックのようにゆったりとした環境のもとに集い、音楽を楽しむ。それがウクレレピクニックなのだ。
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木陰ではハワイアン・ヨガも行われた。こんなにいい景色の中でのヨガは最高に気持ちよさそう。 |
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ゆったりとしたウクレレならではの楽曲を聴かせてくれたIWAOさん。至福の表情でプレイする姿が印象的だった。 |
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陽が傾いてきたころ、関口バンドが登場。「YaYa」、「マホガニーのテーマ」、「Here There and Everywhere」など関口バンドらしい選曲でウクレレと口笛の世界を堪能させてくれた。パーカッションの高橋さんはハワイの打楽器、イプを演奏。 |
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そしてなんと! サザンのドラマー松田弘さんもやって来た!! 関口バンドに加わり「Bitter Sweet Samba」などを聴かせてくれた。 |
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「のほほんとしたムードで楽しめました! この雰囲気、出身地の宮崎を思い出すな~」 |
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今回MCを務めたジョディ・カミサトとスタジオ・リムの女性パーソナリティーのみなさん。 |
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オータサン&ナンドー・スアン(Guitar)。ギターの甘い音色とウクレレの音の融合が絶妙で美しく、時を忘れて聴き入ってしまう。 |
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今回のトリは昨年のナ・ホク・ハノハノ・アワードで最優秀アルバム、最優秀アイランド・ミュージック、ソング・オブ・ザ・イヤーの3部門に輝いたPALI! |
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カレイ・ガミアオ(左)も加わり、サプライズ! なんと「勝手にシンドバッド」が始まった!! 観客からは歓声が上がり、みんな踊りまくり。PALIのリーダー、パリ・カアイフエ(中)は地元のケーブルテレビで日本のトレンドを紹介する番組「ドコガTV・ジャパンマニア」のMCとしても活躍しているため、歌詞もバッチリ! |
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最後は全員でハワイ州歌「Hawaii Aloha」で締めくくり。観客も隣同士手をつなぎ、みんなで輪になって歌った。 |
イベントは「2回目」が難しいと言われる。1回目よりその真価が問われることになるからだ。前回、「絶対に2回目もやります」と宣言したプロデューサー関口和之さんには大きなプレッシャーがあっただろうと思う。スタッフの人々が費やした労力も相当なものだったろう。
結果、第2回ウクレレピクニック・イン・ハワイは大成功に終わった。多くの素晴らしいミュージシャンが参加し、それは日本とハワイだけにとどまらなかった。会場にいたすべての人々が音楽をより身近に感じることができた。そしてハワイ州やホノルル市から届いた感謝状。さらにウクレレ・レジェンズ・イン・コンサートという夢のようなコンサートまで実現した。
その理由は関口さんがオープニングで語った次の言葉に集約されるだろう。
「私たちにはクリアしなければいけない数々の問題がありますが、それを楽しみながらひとつひとつ越えて行きたいと思います。ひとつ信じていることは、みんなでとひとつの夢を共有すれば、それはいずれ現実となる、ということです」
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