[主宰デビッド・スミス インタビュー]
2000年に逗子マリーナでスタートしたウクレレピクニックは12回目を迎えました。回を重ねるごとにウクレレピクニックも日本のウクレレシーンも変化し、着実に成長を遂げています。イベント当日、主宰のデビッド・スミスさんに話を伺いました。
――今回会場をソレイユの丘から横浜赤レンガ倉庫に会場を移した理由は?
「ウクレレピクニックを12年間やってきましたが、だんだん観客の層が固定されてくるというか、ウクレレ好きだけが集まっているような状況があったんです。それだけ熱烈なウクレレファンがいるということでもあるんですが、もっとウクレレを知らない人にも知ってほしいという気持ちで、よりアクセスしやすい都会の場所でやりたいと思うようになりました。そんな時に赤レンガ創建100周年記念イベントということでやりませんかというオファーをいただいたんです。間口を広くして、より多くの人にウクレレの魅力を知ってもらいたいと思っています。それにこれまで赤レンガ倉庫でハワイアンイベントをやったことはないそうなので、ぜひウクレレピクニックを皮切りにどんどんハワイアンイベントを開催していただきたいです」
――来場者はすごく増えているように感じますね。
「きっと今日初めてウクレレの演奏を聴いたというお客さんがたくさんいると思いますよ。その人たちがウクレレに興味を持ってくれたらいいですね。参加者に関してもアマチュアの方々は初参加の人が多くて、ウクレレ・ラヴァーズは120組。今年からフラ・ラヴァーズのステージも始めましたが、20組の方々が参加してくれています。ウクレレ・ラヴァーズの合間にフラ・ラヴァーズが出演して、最後はプロのミュージシャンやハワイからの出演者たちのステージという構成です」
――モーション・ブルー・ヨコハマでの同時開催イベントも初の試みですね。
「雨が降った場合も楽しめるようにということと、暑い中でのイベントはご年配の方々が心配だということもあり、屋内イベントを併設したんです。モーション・ブルー・ヨコハマの方も野外イベントとドッキングしてのライヴは初めてだそうなので、初日だけの限定にして、テスト的に開催しました。ウクレレの音は野外で聴くのとジャズのライヴハウスで聴くのとでは全然違いますから、どっちも楽しんでいただけるんじゃないかな」
――今までウクレレをよく知らなかった人にも見てもらいたいという狙いは大成功だったんじゃないですか?
「まだはっきりと動員数はわかりませんが、確実に新しいお客さんが増えていると感じますね。イベントをウクレレだけに限定するのではなく、フラがあり、ハワイの本を書いている人のトークショーもあり、より広く楽しめているんじゃないかと思います。来年はたとえば絵のアーティストとかスポーツ関連とか、何かしらハワイにつながることを増やしていきたいと思います。ウクレレピクニックの役割は音楽だけに限らない。ウクレレをきっかけにトータルでハワイの良さを知ってもらいたいですね」
――今回はフードのブースも増えましたね。
「クア・アイナとかドールとか、今までにない企業が参加してくれたのは嬉しいですね。ウクレレピクニックの一番の目的はウクレレをツールにして新しい友達ができたり、その友達と目標を共有でしたりすることです。ウクレレは人をつないだり、ハワイと日本の文化をつなぐ力を持っているんですから」
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ステージのMCやトークショーの司会、さらにイベントの写真も撮影する大忙しのデビッドさん。 |
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