musician's talk ウクレレを愛するミュージシャンへのインタビュー
gray-dot
Vol.2:
心に沁みついた音の記憶。


sekiguchi
ミュージシャン仲間でもあるカマカ社の製造責任者クリス・カマカ(左)と。

最初の1本からずっとカマカ

――カマカとはどんな存在ですか?
「カマカはほかのウクレレと比べて、ベスト・ウクレレだと思っています。やっぱり90年の歴史を持った会社が作っているものだから、モノが全然違いますね」

――どんなところが一番気に入っているんですか?
「音に尽きます。作りがどうこうではなく、鳴らす音が自分にとって最高なんです」

ブライアン愛用のカマカとともに。彼のカマカ・コレクションは 「I Love KAMAKA」ページを参照。

――それはブライアンさんがそれまで聴いてきた音楽の、ウクレレの音がカマカの音だったからですかね? 好きな音って、やっぱり自分が好きで聴いてきた音楽に存在する音だと思うんです。その音の記憶が身体や心に沁みついているから自然とその音を好むんだと思うんですよね。
「確かにそうだと思います。まわりにいろんなウクレレはあったけど、それまで聴いていたミュージシャンたちのカマカの音が耳に馴染んでいて、それが自分にとって一番いい音だと思えるんでしょうね」


――最初に持ったウクレレはなんだったんですか?
「カマカのコンサートウクレレ。両親が52ドルで買ってくれたんです。それは今も家にあって、僕の息子が弾いています」

――ブライアンさんはカマカのクリス(製造責任者)やケイシー(カスタム担当者)と仲がいいですが、どんなふうに出会ったんですか?
「高校時代に一緒にバンドを始めたエイサーという親友がクリスの同級生だったんです。プロのミュージシャンが集まってジャムセッションをよくやっているハラヴァという場所があり、“ハラヴァ・ジャム”と呼ばれていたんですが、エイサーと仲良くなってからよくそこに顔を出すようになったんです。そこでクリスと出会って、仲良くなりました。しばらく後に知ったんですけど、僕はクリスと同じ高校に通っていたんです。クリスは4年先輩だから時期はかぶっていないんですけどね。出会った当時はウクレレのことはあまり話さないで、フットボールのことばかり話すような普通の男友達でした。その後エイサーとクリスとデル・ビーズリーと組んだのがサイド・オーダーというバンドなんです。その当時の音楽仲間とは今でも仲良くしています」

――今後リリース予定などはありますか?
「僕は仲のいいミュージシャンたちと一緒に演奏するのが好きだから、今もレコーディングに参加したアルバムが次々とリリースされています。ソロアルバムは2005年に初めてリリースして、今もソロの曲も何曲か作ってはありますが、リリースはもうちょっと先かな? ソロ・ウクレレにはこだわっていないし、いろんな人とのジャムセッションに参加したり、仲間と一緒にレコーディングするのが優先なんです。それに僕は郵便局で仕事をしているし、奥さんはフラをやっているのでそれの手助けをしなきゃいけないし、子供たちはいるしで、生活に忙しい……(笑)」

――笑。ハワイのミュージシャンたちはみんなほかに仕事を持っている人が多いから、忙しいですよね。では日本のカマカ・ファンへメッセージをお願いします。
「カマカは長い歴史を持っています。クリスのお爺さんの世代からお父さん世代、そしてクリスたち、子供たちへと受け継がれていく歴史あるウクレレメーカーです。カマカのウクレレにはたくさんの汗と涙と血が注ぎ込まれているんです。それを感じながら弾いて楽しんでください」






















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