musician's talk ウクレレを愛するミュージシャンへのインタビュー
gray-dot
Vol.2 楽器を弾くことは私の魂の延長

sekiguchi


――ずっと他メーカーのウクレレを弾いてきたブリットニーさんですが、なぜカマカのウクレレをメインで弾くようになったんですか?
「わりと長い間カマカウクレレを手にしていなかったんですが、数ヶ月前に弾いてみたときにすごく明るくハッピーな音色だったんです。それでカマカに自分のモデルを作ってもらうことにして、それが完成するまではジェイク・シマブクロ・モデルを使っています。カマカウクレレの音色がとても好きなことはもちろん、カマカが作るウクレレは信頼できるということもあります」

――ケイシー(カマカのカスタム担当者)が今作っていると思いますが、オーダーしたポイントは?
「木材はカーリー・コアで、ジェイク・モデルよりも薄い色のものをお願いしています。音は“あったかい音色”であることをお願いしましたが、音に関しては絶対にいいものができあがると確信しています。あとフレットボードに私の名前をパールで入れてくれるようリクエストしました。先日製作途中のウクレレの写真をケイシーが送ってくれて、できあがるのが今すごく楽しみなんです」


現在カマカウクレレで製作中のブリットニー・モデルが完成するまで、カマカのカスタム・テナー・ジェイク・シマブクロ・モデルを愛用中。
――ケイシーはブリットニーさんの音楽や音の好みをよく理解して作っているということですね?
「はい。アーティストはそれぞれ独自のスタイルがあるなかで、ウクレレを作る人がアーティストそれぞれの個性を理解することは重要だと思います。そういう意味でもカマカが私のウクレレを作ってくれて、カマカ・ファミリーの一員になれたことはすごく嬉しいです。カマカは楽器作りの歴史が長いメーカーで、30年とか50年とか働き続けている職人さんもいて、ずっと技術に磨きをかけていると思うし、小さなことでも、それがどう音に変化を及ぼすかをきちんと理解して作っていると思います。さらに基本的な作り方は同じでも作り手の考え方や性格は楽器に表れるので、作り手がハッピーな人ならばウクレレもハッピーな音色を奏でます。カマカには素敵な職人さんが多いからいい音になるんだと思います」

――ケイシーもハッピーな人ですからね。
「そう、すごくハッピーな人だから、ウクレレができあがるのが待ち遠しいです。カマカ・ファミリーはみんな素晴らしい人たちで大好きなんです」


――ニューアルバム『Tell U What』でもカマカウクレレを使ったそうですが、アルバムの聴きどころやこだわったポイントは?
「今までのアルバムとはまったく違うプロジェクトです。プロデューサーであるトム・スコットはサックス・プレイヤーでもありますが、“リスナーと一緒に旅をする”というテーマで、ウクレレで何ができるかということを一緒に追求しました。個人的にもジャズという今までにない領域でウクレレをプレイしているので、レコーディングは新鮮ですごく楽しかったんです。出来栄えにもすごく満足しています」

――トムさんにプロデュースしてもらうにあたって、ウクレレでこういうことをやってみたいとか、ブリットニーさんからの要望はありましたか?
「お互いの意見を交換し合いながら作っていくという感じでした。トムはジャズのメインストリームでの経験が豊富な人だし、私はハワイでウクレレを弾いてきた経験があるので、そのコラボレーションがすごくいい相性だったんです。ウクレレの視点からジャズを見たり、トムの視点からウクレレを見るというように、二人が違う視点から見ているので、相乗効果でいい音楽が生まれたと思います」

――オリジナル曲は3曲ですね。
「はい、オリジナルの『Tell U What』はファンキー・チューンで、『Friends』と『Alive』はトラディショナルなウクレレの使い方をしています。ほかのカヴァー曲は基本的にジャズのアプローチで、弾いていて楽しい曲ばかりです」

――ウクレレスクールをヒロでやっているそうですが、教えることでブリットニーさんが得ているのはどんなことですか?
「私が持っているテクニックは独学で習得したものなので、考えてやるというよりも自然とできてしまっていることが多いんです。それを説明するために、私はどうやって弾いているのか頭の中で分解して整理して(笑)。生徒さんが同じように弾けるよう説明していると、自分では気づかなかったことを発見したりします」

――なるほど。ご自身にとっても勉強になるんですね。では今後の目標は?
「ウクレレでいろんな音楽をやっていきたいです。アンビエント、ラウンジ・ミュージック、スクリームみたいなダブステップ、ジプシー・ジャズ、ヒップホップ、Kポップなど、いろいろと試してみたいですね。それにヨーロッパなどでもライヴをしてみたいです」

――ますますのご活躍を楽しみにしています。どうもありがとうございました。

2012年8月26、27日に行われたCOTTON CLUBでのライヴではスラック・キー・ギタリストのジェフ・ピーターソンと共演。ジャズ、ポップス、スパニッシュとさまざまなアプローチでウクレレサウンドを聴かせてくれた。




















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